二次平成28年事例Ⅰ(二回目)53点

五問解答するには、残り40分で回答をはじめないと時間が足りない。
1⃣-1
一貫体制の強みがスペース不足で書けなかった
→一貫体制の配点は1点程度なので、美術印刷事業に参入、既存事業を拡大させたことを記載する方が得点が高い。
1⃣-2
アルバム事業の好調による危機感の欠如を全社的問題としたが自信がない。
→危機感の欠如は加点が低く
→強み(高い印刷精度、企画力・デザイン力)が活かせなかったこと、経営資源の分散を指摘するべきだった。
2⃣-1
これまでとの違いについては、ターゲットしか指摘できていない。ターゲットが違うので営業力を強化せよ。これじゃ弱い。
何を指摘できていないのか?
→営業力強化のための具体策が助言できていない。例えば、社員の能力開発・教育、提案型営業の推進、潜在ニーズの発掘など。
→高付加価値化、差別化、競争回避という効果面も指摘できと更に良い。
2⃣-2
市場競争が激しいため市場や需要の開拓が必要で事業部別組織とする。
と書いてしまったが、機能別組織の課題を指摘するほうがよかったか?
→事業部に分かれているので事業部制組織としてしまったが、「複数の事業間で人材の流動性を確保する組織」=マトリックス組織
マトリックス組織のメリット(ノウハウ共有、コミュニケーションの円滑化、セクショナリズムの解消、組織の活性化)を記述する必要があった
3⃣
時間が無く、一般的な茶化で記載してしまった。
制限時間通りだと3行目まででタイムアップ。
→地方の中小企業の人材確保で、採用、定着、離反防止の観点で記載する。
一回目:63点
二回目:53点


第1問 3代目社長時代に進められた事業展開について
(1) 当初立ち上げた一般印刷事業などの事業展開の成長要因は?
要因は、
①他社に先駆けてオフセット印刷機を導入し、独自技術開発で印刷精度を向上させ、アルバム事業拡大美術印刷事業に参入した事
社員教育に力を注ぎ、企画・デザイン力を強化・向上させ他社との差別化できた事。

(2) 1990年代後半になっても売上の大半をアルバム事業が占めており、新規事業が大きな成果をあげられなかった。その要因は?
要因は、
高い印刷精度などA社の強みを生かしてシナジーを発揮できる事業を選択しなかったこと。
多角化により経営資源が分散してしまい差別化による売上の源泉を失ってしまったことが考えられる。

第2問 現社長の経営改革について
(1) 新規のアルバム事業拡大に際しての留意点を、これまでの学校アルバム事業の展開との違いを考慮しながら助言せよ。
留意点は、
①パイプ役の写真館ではなく美術館や一般顧客へ営業するため社員教育により営業力強化すること。
提案型営業により潜在需要を発掘すること
経営資源を集中することで高付加価値化・差別化を図ること

(2) 機能別組織体制から複数の事業間で全社的に人材の流動性を確保する組織に改変した理由は?
理由は、
人材を効率的に配置することで情報共有を促進し、外部環境の変化に対し迅速な意思決定ができるようにするため、
組織の活性化を図り、新規市場に対する営業力強化の体制づくりのため。

第3問 有能は人材確保のため、どういった人事施策の導入が有効か助言せよ。
助言は、
計画的な配置転換社員教育の強化により新卒社員の能力向上を図ること
時短勤務制度の導入など働きやすい職場環境を整え、女性社員人材定着を図ること
③経営理念を訴求し中途採用活動を行うこと。である。