二次令和元年事例Ⅲ(一回目)40点

事例Ⅲ(一回目)の振り返り。
財政面や経営面での答案になってしまっている。
生産面、設備稼働やノウハウ獲得といった視点が抜けている。
戦略記述では、営業面と生産面の2面で回答ができていない。
40点。


  • 第1問

C社の強み
機械加工部門、設計部門を設置し、一貫生産体制を持つ熱処理専業企業である。
特殊な技術を蓄積し、技能士資格を持つ従業員により品質が保持されている。

  • 第2問

C社の生産面での効果とリスク
効果は、生産量の増加による設備稼働率の上昇、機械加工ノウハウの蓄積
リスクは、X社依存度の上昇と加工能力不足による現場の混乱と納期遅延

  • 第3問

(1)生産性を高める量産加工のための向上の在り方
作業の標準化や教育により多能工を進める
SLPにより、機能別レイアウトを維持し、熱処理部門と機械加工部門を同じ建物に配置するなど、最適なレイアウト設計を行う。
最適な設備としてマシニングセンタを導入し、生産性を高め、X社以外の受注も獲得する。
(2)後工程引取方式の構築と運用を進めるために、生産管理上どのような検討が必要か?
①生産計画面では、機械加工部と熱処理部の計画を統合し、全体管理を行う。また、月毎の日程計画の立案サイクルを短縮化する。
②生産統制面では、材料調達の時期や発注量を見直して現品管理し、情報共有を徹底した進捗・余力管理を実施。
以上により、生産リードタイムを短縮し、後工程引取方式に対応する。

  • 第4問

新工場稼働後のC社の戦略は?
量産機械加工体制の強化、作業の標準化による生産性を高める。
新規顧客獲得のために営業部を新設し、高度な熱処理技術と一貫生産体制の強みを訴求する。
これにより、高付加価値化売上増加とX依存リスクの回避を図る。