バトル・ロワイヤル特別編

つい先ほどだが、バトル・ロワイヤル特別編というのを、WOWWOWで見た。全豪オープンを見たかったのだが、放送していなかったのだ。ついでなので、しばらく見ていると、引き込まれてしまい、最後まで見てしまった。北野武がでていることもあり、最初は武監督の映画かと思っていたのだが、深作監督だった。クラスメイトが殺し合うという、なかなか、強烈な内容だったのだが、面白く見ることができた。大人になった今だからなのかもしれないが、世代間のコミュニケーションの問題や教育の問題といったことのメッセージが盛り込まれている。少し、詰め込み過ぎで浅いところも否めない。それと、学生時代のことも思い出させるのも、なかなか不思議ではあった。小学校や中学校時代を思い出すに、友人関係というのは、この映画の如く、際どく、危なっかしいものだったように思う。ちょっとした喧嘩や事件で、昨日、親密だったと思ったら、今日には犬猿という状況は、少なくは無かった。それだけ、この頃の集団生活には、半ば動物の縄張り争いや群れの争いのような関係が渦まいていたものだ。いわゆるいじめというものも、少なからずあった。一種、この映画の如く、クラスメイトたちの一挙手一投足に、気を配らねばならない、言い方を変えれば、顔色を伺い合うような、そんな微妙な関係で集団が構成されていた。もちろん、その中には、沢山の楽しいこともあった。なんだか、この映画を見て、忘れかけていた、懐かしい思いを味わった。大人が作った映画だなあ。と、じみじみ思う。