他人とうまくやっていく 対人関係28のルール / アラン・ピーズ / バーバラ・ピーズ

【評価】

★★★★☆

【感想】

「話を聞かない男、地図が読めない女」の作者の本である。

これだけでも、十分に興味をひくのではないか?

私は非常に面白く読めました。しかし、日本人には馴染みのない習慣や日本人には逆効果ではないかと思えるルールもあるので、全てが参考になるわけではない。

しかしながら、参考になるところをピックアップすると沢山ありましたので、高評価としております。

 

・女性が長期の関係に見切りをつける主な理由は、感謝の欠如であるという結果が出てている。

●相手が関心を持っているのは、何よりも自分自身のことであって、あなたのことではない。

・ポジディブなものを差し出せば、ポジティブなお返しを受け、ネガティブなものを差し出せば、それ以上にネガティブな何かを受け取ることになる。

・私達は、話を聞く時間の3倍のスピードで物事を考えます。だからこそ、多くの人は、相手の話にきちんと耳を傾けることを苦手としている。

●「ありがとう。○○さん」と相手の名前を加えると、ただの「ありがとう」というよりはるかに効果的です。

●会話を始めるときは、相手に尋ねられないかぎり、自分の話を進んでするのは避けましょう。

●相手の意見に対して、一旦は同意の姿勢をみせる。

●どうしても賛同できなくても、相手の意見は尊重しましょう。

●他人を悪く言うことで、自分が優位に立とうとするのはやめましょう。

●「わかるでしょ!」はNGフレーズ。自分でも何が言いたいのかわかっていない。

●「当然!」はNGフレーズ。同意を強制しようとしている。

・「べき!はず!」はNGフレーズ。同意を強制しようとしている。

・「○○するつもりはないんだけど・・・」はNGフレーズ。まさに○○しようとしている。

・「申し訳ないのですが・・・」はNGフレーズ。全く申し訳ないと思っていない。

・ほんの一瞬眉毛を上げるしぐさは、相手を認めるサイン。

・相手よりやや遅いペースで話しましょう。

・批判されたときの返し言葉は、「そのとおりです。私達もそうしています!」「おっしゃるとおりです。我々もまさにとりかかろうとしているところです!」反論は禁止。

●「言うことを聞け」」というような態度をとっては絶対にいけません。問題を解決するためには、相手の協力とサポートが必要なのだということを伝えましょう。

・人を動かすスピーチの4ステップ。

 ①やれやれ 印象的なエピソードで掴みをしっかり!

 ②なぜ、その話を? エピソードが聴衆にとっても重要であると伝える。

 ③たとえば? 話す事柄が事実であり、なぜ大切かの理由を3つに分けて話す。

 ④それで? スピーチの中で提示したアイデアや考え方、行動指針がしっかりと聞き手に浸透するように働きかける。

・情報の定着率は、 耳だけ(10%)、目と耳(51%)、目と耳と感情(92%)

・ビジネスシーンでの拒否反応の95%は、デスクの反対側からもたらされる。

・人は、相手が自分より早口で話すと、プレッシャーをかけられているように感じるということがわかっている。

・腕を組んで話を聞いた場合、話の内容を記憶している割合は40%も低下しています。