幸せの形

そんな映画があったような。今はやっているドラマと言えば、逃げ恥。来週最終回ということもあり、ダイジェストをやっていたので、YouTubeで見ることにした。内容は陳腐であるが、TBSの番組パロディを随所に入れ、コミカルで軽快なところが面白い。そんな感想だ。マンガが原作のようで、おっさん世代にはちょっと退屈なストーリーだが、ところどころに頷けるところもあるから不思議と話題になっているのもわかる。このドラマを見て、幸せの形ってなんだろうとふと考えてしまった。というのも、今年、引越して新しい家で過ごすようになり、最近は今までと違った幸福感を覚えるようになった。美味く言葉では言えないが、となりで、サトとののが隣で寝ており、その二人の寝息を聞いているだけで、なんとも言えない幸福感に満たされるのだ。仕事が順調、居住環境に満足、子供の成長を感じられる、年をとった、いろいろ複合的な理由があるのだろうが、今の幸せの形はこんな形をしている。ドラマのように、若い二人の思いはすれ違う、そんな中にも心通わす瞬間。そういったときに幸せを感じた時が私にもあった。二人で美味しいものを食べている時が幸せだ。ほんの数年前まで、そんなことを想っていた。そのときの幸せの形がそうだったのだ。もっと時代を遡り、学生時代で言えば、友達と楽しい時間を過ごしている時だろうか?子供の時なら、旅行や遊園地に連れて行ってもらった時だったかもしれない。そんな感じで、どんどん幸せの形は変わっていく。これからも、まだ未知なる形になるのだろう。想像もつかないが、一つだけぼんやり想うのは、形を失うことは非常に苦痛を伴うだろということだ。来年になれば、単身赴任で家族と離れなくてはならないかもしれない。怪我をしてしまうかもしれない。何が起こるかなんてわからない。だから負の想像をしても仕方ないのだが、年をとるにつれて臆病になっている自分がいる。今の形が人生最高と思えるだけに、不安に想ってしまうのだ。こういった若者向けドラマや恋愛ものを見ると尚更、今の幸せの形は大きく、そして脆くなっているという感覚だ。アンチエイジングは、肉体だけではなく、心にも必要なのかもしれない。幸せの形は、どんな形にでも変えられると信じて。
そして、新垣結衣はとにかくかわいい。