親父のいないお正月

一月遅れながら、今年は、人生で初めて親父のいないお正月となりました。50回目にして、今までは必ず、親父がいて、子どもたちにお年玉を配る姿がありました。

今年の親父は、施設にいます。

しばらく会ってもいません。

おそらく、次に合うときは、自分のことを覚えていないかもしれません。

数年前に、アルツハイマーと診断され、自宅で療養していたのですが、DAYサービスを利用するようになり、コロナの影響もあり、施設との行き来ができなくなりました。

長期の預かりとなったまま、今年は正月を迎えました。

彼は、今、幸せなのか?

それすら、わかりません。

残念なことですが、このまま、会えない状況が続くと、彼の存在感は、家族の中でますます無くなります。

彼の中でも、家族の存在感は、無くなっているのかもしれません。

この感覚は、なんといっていいかわからない。

悲しいのか、切ないのか、はたまた、幸せなのか?

複雑な思いのなか、今年は幕を明けました。

 

親父は今、どこに向かっているの?