出産記録(2日目)

04:30 再び陣痛が強くなってきた様で、気分が悪いと言い出した。麻酔を要望するも、N村さんより、出産が遅れてしまうので、あまり勧めないと言われる。本来であれば、昨夜の11時くらいに麻酔を入れなければ、その後産まれていてもおかしくないと。更には、長引くことで体力が無くなってしまうとのこと。ゆっくりではあるが、進んでいるらしい。甘い飲み物が子宮を収縮しやすくする。足を広げた方がよい。などのアドバイスをもらい、しばらく様子を見ることにする。サトの体がすごく熱を帯びている。
06:50 S木先生が来て、陣痛促進剤を投与しましょうとのこと。
07:10 再び、陣痛促進剤のアトニンを投与。昨日と同じように、12mL/hからスタートで30分毎に12mL/hプラスされる様だ。
08:00 分娩ベッドに足置き場がセットされ、いよいよ出産モード。昨日担当して頂いた、N山さんが着てくれて、K井さんという日勤の方の二人の看護士さんとS木先生とで助けますとのこと。無痛なので最後の一押しが弱くなるみたい。タイミングを合わせていきむ。私は、サトの頭を支える係り。10回くらい繰り返しただろうか。本当に苦しそうだが、サトはよく頑張った。力の限りいきんで、少しずつ赤ちゃんが下がってくる。サトの顔も体も真っ赤になっている。看護士さんが吸引の必要はあるかとの問いに、S木先生は必要ないとのこと。
08:35 そして、私の目の前で、無事に女の子が誕生!!泣き声が聞こえた時は、なぜだか涙が溢れてきた。真っ赤で、手足はしわしわ。紙はフサフサ。とても小さい赤ちゃん。サト、よく頑張りました。本当に、ありがとう!!!赤ちゃんがサトの胸の上に乗せられる。片目を開いてここちよさそうにしている。体重2978g、身長48cm、40w2dの女の子を授かりました。看護士さん皆から、『おめでとうございます!』と言葉をかけられる。おくるみにくるまれた我が子をはじめて抱いた。父親の実感というのはまだわかない。けれど、一人では生きていけない小さな命が私の手の中にある。なんとも、いとおしい。どちらに似ているのか、よくわからない。ただ、ただ、元気な子供が授かったことに感謝。