東日本巨大地震

11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9.0の極めて強い地震が起きた。一度は(M)8.8との報道であったが、気象庁は、3つの複合地震だったと数値を修正した。すでにテレビの画面には3000人以上の死者・行方不明者がいるとのテロップが流れている。これは、把握できている数らしく、まだまだ増えるだろう、死者は1万人以上は確実との報道もある。この3日間、全てのTVチャンネルがこの大地震による津波被害一色となっている。TV映像を見る限り、津波被害は凄まじく、町の建物は壊滅し、まるで戦後の焼け野原の写真を見ているようだ。16年前の阪神淡路大震災の経験が蘇る。神戸の町は壊滅し、そこらじゅうで火災が発生したあの映像だ。私自身、1ヶ月以上、水道の蛇口から水が出ない生活を送った。あの時と同じように、人々は避難場所に集まることしかできず、水、食料がなく、家族と別れ離れになるという惨劇。違うのは、津波という恐ろしい天災が加わっていることだろう。圧倒的な水の威力で町の全てが流されてしまっている。更には北海道〜首都圏までにも及ぶ広範囲であることも、ケタ違いの被害者数を産んでしまっている要因だろう。また、原発にも被害が及び放射線漏れの影響を懸念する報道も更に不安がを増す要因となってしまっている。ただ、正直言って不謹慎ではあるが、西日本に住んでいる私にはTVの向こう側で起こっていることにしか思えない。阪神淡路の震災を経験しているにも関わらずだ。それはいったい何故なのだろうか?この何日か報道を見るたびに釈然としない感覚に襲われる。理由のひとつに、支援活動が一向に報道されないからではないだろうか?報道されるのは、被害規模と原発の話ばかり、海外からの支援部隊がちらっと報道されるも、復旧活動の状況は映像に映らない。なかなか復旧の目処すら立たず、活動が表面化されていないのであれば、それこそ問題ではないだろうか?何か身近に感じられる報道の姿というものは無いのだろうか?うまく言えないがそんなことを感じるこの3日間だった。