パネルD-15

今日は、仕事の合間に予備身体検査証明書を作成するために、職場のビルにある健康管理センタに行った。ボート免許を取得するために必要な書類なのだ。聞くところによると、この証明を医師に作成してもらうには、通常の医者にいくと2万円くらいかかるらしい。保健所だと5000円くらいらしい。保険が利かないため高いのだ。健康管理センタでは、5000円くらいだと言われたので、受診することにした。検査項目は、視力、聴力、弁色力、身体障害など。この中で、私は、弁色力が気になっていた。小学生くらいのときに一度、色弱と判断されたことがあったからだ。そう、あの、いろんな色の点で数字が書いてあるやつだ。看護婦さんが、一枚一枚めくっていく。最初はなんとか読めた。でも...私「23ですか?」看護婦さん「えっ?」私「28です」看護婦さん「・・・」こんなやりとりが二、三度続いた。「くそっ!やっぱりか!」結果、専門の眼科送りとなった。私は色弱なのか!あんな紛らわしいの、みんなちゃんと読めるんやろーか?眼科には夕方に行くことになっていたので、一度職場に戻った。急いで、インターネットでボート試験受験の条件を調べた。すると、規制緩和か知らないが、最近になって、色覚異常でなければ、色弱でもOKとなったようだ。もっと調べて見ると、色覚異常には、第一から第三まであっり、赤緑系(殆どの人がこれ)と青黄系で分けられることまでわかった。また、男性では20人に一人、女性なら500人に一人はいるらしいこともわかった。とにかく、眼科の検査で色覚異常と診断されることは避けなくてはならない。夕方、恐る恐る眼科へいく。すると、視力検査(これは自信あり)、あと、眼圧を測ったり(目に空気をあてるこれにはびっくりした)した後にいよいよ、パネルD-15という検査だ。予備身体検査証明書の記入要領に書いてあった検査だ。机の上に500円玉くらいの大きさの円中の物体が15個並べられている。その円中の中に色が塗ってある。なんか化粧品の道具みたいだ。すると助手の人が「これを色が近い順番に並べてください」とのこと。青から順番に並べるらしい。一瞬難しいかも?と思ったが、やってみると、なんのことはない、青から黄土色を経て紫まで、簡単に並べることができた。それでも、診断結果がでるまでは、「人と見え方が違ってるから、間違ってるかも?」とか「俺が理解している赤って、一般的には青やったりして?」なんて、考えたりした。結果は「正常!」。色弱でもない。ほっとした。これで、ボート免許が取れるという喜びよりも、この「正常」の診断結果の方がとてもうれしかった。小学生の頃から、心の片隅にあった「色盲?」という不安から、大きく開放された感じだった。さあ、免許の申込みにいくぞ!それにしても、あの点々数字はよめん!