親友離婚

年始早々ではあるが、私の親友のI津が離婚した。お互いに結婚前から一緒に遊びに行ったりしていたので、無論奥さんも知っている。彼らは我々より少し早く結婚した。子供もいる。彼らの結婚生活がうまく行っていないことは、知っていた。周囲も別居状態である彼らがいづれこういう結末になるのではないかと感じていた。おそらく、友人の友達の中で一番事態を把握していたのは、私なのではなかったか。でも私にはどうすることも出来名かった。昨日、いつもの友人4人でサッカーゲーム大会を開く予定だったのだが、I津は来なかった。私だけがその理由を知っていた。今日、I津に会った。いつもと変わりなく、円満離婚だと、明るく振舞っていた。彼の家族も、普段と変わりなく接してくれた。娘のエリぞうも、知ってか知らずか、はしゃいでいる。しかし、現実は、離婚協議が行われ、彼らは夫婦ではなくなったのだ。社会一般的には、この現実は、マイナスだ。だが、I津の今までの苦悩を知っている私は、良い結果なのでは無いかとも、少なからず思っている。また、I津のだらしない所も十二分に知っているので、これからの彼が心配でもある。エリぞうの事を考えると、両親はいつもそばにいるに越したことは無い。だが、子供も馬鹿ではない。親の顔色で、心の中を理解するのだ。この結果が彼らにとってプラスになり、幸せな生活を送ってほしい。そう、彼らがそれを掴み取る人生は、これから始まるのだから。離婚は節目であって、彼らの関係は、生涯続くのだ。