指輪物語読破

少し時間がかかり過ぎたが、3部作の映画になっているロード・オブ・ザ・リングの原作を読み終えた。随分前に映画を見て、感想をこの日記にも書いたと思うが、その後、2部、3部の原作を合わせて全9巻を読んだ。感想としては、一部「旅の仲間」の後半が一番面白いかもしれない。どきどきする旅の部分だ。特に最後の3部「王の帰還」は、面白くない。この物語自体が、何か、戦争を起こす人の哀れさや、悪しきものに立ち向かう人の勇気といった類のものをテーマとしているようで、物語がどきどきわくわくを狙ったアドベンチャーでは無いように感じた。まさに、サウロンが現れない結末はそのように感じざるを得なかった。といっても、つまらないわけではなく、この物語がゲームモデルとされるのもうなずける。そう、人の成長を根本としたロールプレイングゲームとも言えるからだ。作者も言っていたが、この物語が書かれた時代が大戦の真っ只中であったこと、何かわかるような気がする。また、何度も書換えられた部分も想像できる。特にラストのホビット庄での一揆などは、何か取ってつけたような内容だ。そう、ゲームでラスボスを倒し、エンディング後の少しのサービスダンジョンのように思えた。それと、ラストシーンは、あれでよいのだろうか?いったい、フロド達は何処に行ったのか?続編でもあるのかな。批判ばかり書いてしまったが、飽きることなく読める作品である。だから、多くの人に読まれているのだろう。しかし、来年、再来年の映画の続編はどうだろうか?私は行く気にはならない。よほど、映像がショッキングで無い限りは...